こんにちは。ぴあデジタルメディアサービス事業局で主に自社メディア・サービス広告周りを担当している廣瀬です。
今回は、SNS広告における「エンゲージメント率」を上げるための考え方についてお話したいと思います。
エンゲージメント率はブランド認知に貢献する指標
広告主がある施策をした場合、ユーザーが何らかの形で施策に反応した割合を、エンゲージメント率といいます。SNSを活用したマーケティング施策の際によく見られる指標です。
例えば、Facebook広告であれば、いいね!・シェア・クリック・コメント、これら全てがエンゲージメントです。
エンゲージメント率が高くなると、ユーザーがブランドに興味や関心があると判断できるため、集客や売上の予測を立てる時にも役立ちます。
エンゲージメント率以外に、SNSマーケティング施策を実施する中で下記のような指標もあります。
コンバージョン率:ある行動をして購買導線に入った回数のうち、実際に購買した回数の割合
クリック率やコンバージョン率と違いエンゲージメント率は、行動を起こしたユーザーだけではなく投稿にリーチしたユーザーやフォロワーにも影響する指標です。
なぜなら、SNSの機能である、いいね!・シェア・コメントはタイムライン上の情報に影響を与えるからです。
そのため、エンゲージメント率はブランド認知の可視化でもあります。
ブランド認知を可視化できる指標は少ないため、広告主にとって、エンゲージメント率を上げる施策は重要です。
今回は、広告施策でエンゲージメント率を上げるために検討すべきポイントをまとめました。
エンゲージメント率を上げるためには
1.ペルソナ設定
広告主や訴求内容によってエンゲージメントを起こしてほしいユーザーは異なります。
まずは、自社ブランドを理解し、どのようなペルソナのユーザーにエンゲージメント行動を起こさせたいかを事前に設計することが必要です。
検討内容としては、下記のようなことが考えられます。
- どのSNSプラットフォームを利用するのか
- どんなペルソナのユーザーにターゲティングするのか
2.ユーザ目線でのコンテンツ作り
SNSでは、ユーザー自身だけではなく、ユーザーと繋がっている他ユーザーにも情報がシェアされることがあります。
そのため、ユーザが他の人にシェアしたいと思えるコンテンツ作りが重要です。
投稿するコンテンツは、下記を考慮して選定します。
- 設定したペルソナユーザーの知りたい情報
- 情報を得るタイミング
- 情報を検索する方法 etc
コンテンツを決定する上で、ペルソナユーザーになりきって検討することはすごく大切です。
コンテンツを検討する人がペルソナユーザーに近い人であればよいのですが、そうでない場合もあると思います。
その場合は、ペルソナユーザーに近い人に対してインタビューを実施し、必要な情報を収集することが良いでしょう。
3.ユーザとのコミュニケーションの実施
SNSの特徴は、リアルタイムでユーザの反応を知ることができ、相互にコミュニケーションが取れることです。
ユーザーからのコメントに返信したりリアクションをすることで、更なるコメントや次の投稿へのエンゲージメントの向上に繋がります。
そのため、ユーザーとのコミュニケーションはとても重要になってきます。
弊社でもSNS広告を自社で運用しているのですが、対象ペルソナと訴求内容の関係性を分析し、次の広告配信のターゲットを調整したり、投稿コンテンツを改善しています。
自社サービスとユーザーとの繋がりを強くすることで、サービスコンテンツの改善にも繋げることができ、良い循環を作り出すことが出来ます。
今回は、SNS広告におけるエンゲージメントを上げるための考え方をまとめました。
今後もデジタルマーケティングに関して発信していきます。
廣瀬 仁
大学院卒業後、某IT企業にて新卒入社。サービスの品質管理担当として様々な領域のサービスを経験しつつ、2016年よりウェブサイトの広告担当としての業務に従事。主にGoogle Ad Managerを活用したウェブサイトの収益最大化をミッションとし、会社をまたいだ企画から、ウェブサイトへの開発、施策実施後の効果分析など、一貫して業務を遂行した。2020年よりぴあ株式会社へ入社し、これまでの広告担当ノウハウを生かしたウェブ広告配信設計を行っている。