【広告商品開発】ぴあ社と『ダイナミックプライシング』価格変動データを活用。動的に広告を生成→広告配信までの取り組みを紹介

こんにちは。ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社で主にスポーツリーグやチーム、広告代理店に対してのソリューション提案を担当している岡崎です。

今回は、今様々な業種で話題になっているダイナミックプライシングを活用し、ぴあ社/PANX社が共同で開発した「ダイナミックプライシング連動型広告」について紹介します。

「ダイナミックプライシング」とは

皆様はダイナミックプライシング(以下、DP)という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

DPとは、商品やサービスの価格を需要や供給の変動に合わせて柔軟に調整する手法のことです。
従来の固定価格と異なり、DPでは市場状況や顧客の行動パターンに即座に対応し、最適な価格を設定します。

リアルタイムなデータ分析や予測モデルを駆使して、需要の変動や競合他社の価格変動を的確に把握し、需要が急増している場合には価格を引き上げ、需要が低迷している場合には価格を引き下げることで、最適な利益を追求します。
「ダイナミックプライシング」とは

『ダイナミックプライシング×広告』を始めようとしたきっかけ

DPは様々な業界(旅行業界やECサイト)などで利用されています。

また、そのデータを利用して広告などに活用している企業様も多数います。

ぴあ社がDPのソリューションを提供している「ダイナミックプラス社」に出資しており、チケット販売で利用しているDPのデータは手元にあったため、社内でもその手法をチケット販促などに活用できないかと社内で議論をしていました。

しかし、弊社単独では、ダイナミックプライシングデータを動的に広告クリエイティブに反映し、広告配信するのは難しい状況でした。

そんな時に別の商流で繋がった「ヒトクセ社」と協業することで、DPと広告を掛け合わせた独自のクリエイティブ開発に着手することができました。

ダイナミックプライシングデータを広告クリエイティブに反映させる

ぴあ社が取得しているデータを広告クリエイティブに動的に反映させるために、「ヒトクセ社」と様々な協議を行いました。

そして、協議の結果下記のような仕様の広告が完成しました。

 

DP連動型広告の主な仕様

DP連動型広告は、DPのデータを広告クリエイティブに利用するだけではなく、「PIA DMP」にデータを蓄積、分類しマーケティングデータとして活用できる仕様にしました。

また、チケット販売戦略に合わせた広告施策ができるように、広告主側の売りたい席種や残席のある席種に優先度をつけて配信したり、集客したユーザー分析のため、広告クリエイティブのどの部分(価格帯)をクリックしているかを分類できるようにしています。

DP連動広告の具体的な仕様

  • DPデータと広告配信サーバを連携、リッチなクリエイティブに動的に生成(上の動画)
  • 仕入席種ごとに表示・非表示を選択可能。0~1.0(高、中、低)で表示優先順位を決めることができる。

  • ランダム表示でフリックも可能なスクロール表示。
  • 仕入正価と比較して価格ラベル表記を変動。
  • 前日よりも下がった場合 → ○%
  • 前日と変わらない場合 → 毎日 価格変動中
  • 前日よりも上がった場合 → 人気上昇中! 急げ

上記のクリエイティブを利用して、2023年7月からFC町田ゼルビア様と実証実験を行いました。
気になる結果は、下記の記事をご確認ください。

DP連動型広告に関しては、現在商品化に向けて準備を行っておりますので、今しばらくお待ちください。
また、ご興味がある方や集客においてのご相談等ございましたら、お気軽にご連絡ください!