【メディア広告マネタイズ担当者が語る】ビューアビリティを活かした運用型広告の収益化施策

こんにちは。ぴあネクストスコープ株式会社で主に自社メディア・サービス広告周りを担当している廣瀬です。

メディア広告において取り組むべきポイントを以前の記事で紹介しました。

今回は、下記記事でも触れている「ビューアビリティ」を活かした収益化施策について、「ビューアビリティ」の重要性にも触れながら説明します。


メディア広告の収益に影響する指標

過去記事でも触れていますが、メディア広告の収益に影響する指標として下記があります。

広告収益の指標
① imp(広告表示回数) x CPM(広告単価)
② imp x CTR(クリック率) x CPC(クリック単価)

収益を上げる方法は、広告表示の価値を上げる考え方と、広告クリックの価値を上げる考え方があります。

広告の種別によって重要視する指標は異なります。

レスポンス広告

レスポンス広告とは、広告に対して”ユーザーから何かしらの反応”を目的とする広告のことです。
反応とは、問い合わせ、資料請求、商品やサービスの購入、体験・入会申し込み、イベント出席登録など、多岐に渡ります。

一番重要なことは、広告訴求に対して反応をしてくれそうなユーザーの集客をすることです。

なぜなら、反応率の高いユーザーを集客することで、広告主がクリック単価(CPC)を上げる調整を促せるからです。

ブランディング広告

ブランディング広告とは、企業あるいは企業が提供する商品やサービスの認知向上、ブランド力強化を目的とする広告のことです。

ブランディングの促進は、商品やサービス単価の向上や、リピーターの獲得に繋がります。

広告の表示がユーザーに視認されているかどうか(ビューアビリティ)が一番重要です。

広告主は、ユーザーに視認される広告に予算を多く出すため、CPMが向上し、運用型広告の収益も向上します。

ブランディング広告予算を獲得するには、ビューアビリティを高く出稿できる商品や仕組みが重要です。

ビューアビリティを活かした広告施策とは

ビューアビリティを活かした施策方針は、大きく2つあります。

1.ビューアビリティが高い広告商品の設計

ビューアビリティに影響する要素は下記3点です。

  1. 広告枠位置
  2. 広告フォーマット
  3. オーディエンス

それぞれを広告商品として販売することで、ビューアビリティを求める広告主のニーズに応えることができます。

広告商品の設計方法は、下記を意識しています。

  1. 広告枠位置
    ファーストビュー下部やページング直下など、ビューアビリティが高い枠にまとめて配信できる広告商品として設計します。
  2. 広告フォーマット
    オーバーレイなどの追従型の広告や、ユーザーが視認範囲に入ってからリクエストをかける遅延ローディングをする枠などをまとめた広告商品として設計します。
  3. オーディエンス
    メディアが持つ会員情報や嗜好性情報を束ねてオーディエンスセグメントとして設計します。

2.ユーザーが広告を視認している瞬間を捉える技術の導入

広告枠への入札リクエストはユーザーがページに訪れる度に行われます。

その時点では、広告枠がユーザーに視認されているかを保証することはできません。

そこで、ユーザーが視認している状況を検知する技術を導入します。

視認が保証されている枠に対して再度入札リクエストをすることができれば、視認が保証されていない広告枠よりも高単価での入札が期待できます。

 

今回は、ビューアビリティの重要性を説明した上で、実施できそうな広告施策について紹介しました。

ビューアビリティに限らず、色んな観点で収益化施策は検討していくべきです。
同じ立場の方がいらっしゃれば、是非ブレストや意見交換をしましょう。