【設計者が解説】「推し活 女子」セグメントのユーザー特性と活用方法
こんにちは。ぴあデジタルメディアサービス事業局で主に商品開発やユーザー分析などを担当している浅野です。
現部署に配属される前は、ぴあ総研の研究員としてライブ・エンタテインメント市場の動向把握、
チケットぴあユーザーの分析などに携わっていました。
今回は、私が開発を担当した「推し活 女子」セグメントのユーザー特性と活用方法を紹介します。
新セグメント「アーリーアダプター」の活用方法はこちら
“推し”を応援したい!「推し消費」のバリエーション
アイドルや声優・俳優、アニメ・ゲームのキャラクターなどを熱狂的に応援する“推し活”。
男性アイドルを応援する女子高生を描いた『推し、燃ゆ』が芥川賞を受賞したり、TVや雑誌での“推し活”特集が注目を集めたりと、“推し”の認知が拡大し、一般用語化しつつあります。
2021年7~9月には乙女ゲームのキャラクターを“推す”女性が主人公のTVドラマもプライムタイムに放映されました。
「“推し”に貢献したい」「“推し”を身近に感じたい」といった想いを原動とした“推し消費”関連の商品や、
推しを再現したフレグランスや花のアレンジなどのオーダーメイドサービスも次々と誕生し、盛り上がりを見せています。
映画「鬼滅の刃」の大ヒット、NiziUやJO1などの発掘オーディション発アイドルの人気の背景にも、”推し消費”があります。
「鬼滅の刃」は、「煉獄さんを400億円の男にする」というファンの共通の目標達成のために、多くの若年女性が劇場に足を運びました。
NiziUのリーダーであるマコさんが20歳の誕生日に合わせて、ファンがクラウドファンディングで資金を集め、新宿の大型ビジョンに応援広告を掲出した事例もありました。
“推し活マインド”があるユーザーをジャンル横断でまとめたい!
「PIA DMP」では、主にアイドル、声優・俳優、アニメ・ゲーム関連のキャラクターを応援している“推し活”率の高い女性オーディエンスをセグメント化しました。
開発の起点となったのは、チケットぴあの会員データや購買プロセスデータ、公演の詳細情報等の定点観測です。
その中で、“推し活マインド”があるユーザーをジャンル横断でまとめることができないかと考えるようになりました。
先行受付時や一般発売日のデータアクセス量の盛り上がりを長いスパンで眺めると見えてくる熱狂的ファン率が高いジャンルやコンテンツ。
今回はその知見をベースに、過去に実施したユーザーインタビュー等で得られたユーザーの生の声も活かしてセグメント開発をしています。
“推し”がいることで多方面に広がる欲求 ~「推し活 女子」セグメントの活用例~
- 推しとの接触イベント(オンライン含む)に向けて「“推し”にふさわしい自分になりたい」と、自分磨きにも積極的
→ 美容・ファッション・コスメ等の業界様
- 自分の身近に“推し”を感じるために、推しカラーを生活に取り入れるなど、日常生活にも“推し”が溶け込んでいる
→ 豊富なカラーバリエーションをお持ちの各種メーカー様
- ロケ地やゆかりの地、物語の舞台など、聖地巡礼へのモチベーションが高い
→ 自治体や観光協会様、旅行業界様
- “推し活”の資金管理の必要性を感じている
→ 金融業界様
- “推し活”のために元気でいたい
→ ヘルスケア業界様
- 新たな“推し”とも出会いたい
→ 出版・ゲーム・エンタテインメント業界様
など様々な活用方法が考えられます。
「PIA Segments」にはこの他にも、多岐に渡るセグメントを用意しており、各種カスタマイズが可能です。詳しくは資料をダウンロードいただき、ご覧ください。
浅野 裕子
ぴあに入社してから、チケット情報の登録や提携コンビニの渉外担当、ぴあポイントサービスの立ち上げ、ぴあプレミアム会員のエンゲージメント向上の各種企画の実施、ぴあ総研での市場・ユーザー調査等、幅広い業務を経験。現在は、セグメント開発や、ユーザー分析、レポートや広告メニューの開発、マーケットリサーチ等に取り組んでいる。音楽フェス、来日ライブに頻繁に参戦していたが、徐々に追いかける対象がアートに変化。全国各地のアートフェスを楽しみにしている。