【開発者が解説】「ストリートカルチャー」 セグメントの活用ポイント
こんにちは。ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社で主に商品開発やユーザー分析を担当している浅野です。
2024.10-12月「PIA Segments」にて、新しく「ストリートカルチャー」 セグメントをリリースしました。
HIP HOPミュージック・ダンス、ラップパフォーマーなど、ストリートカルチャーに関連するライブやイベントなどのチケットを購入している、または購入意向の高い層から分析し、セグメント化しています。
自己表現や個性豊かなスタイルに対して、共感とリスペクトを持つオーディエンスだと言えます。
今回は、私が開発を担当した「ストリートカルチャー」セグメントの設計、活用ポイントについて紹介します。
HIP HOPのメインストリーム化
近年、『フリースタイルダンジョン』のようなラップバトル番組が人気を集め、HIP HOPアーティストたちが一気にメインストリームに押し上がりました。
ラップという表現を目にすることが増え、ラップで自分の想いやメッセージを届けられるという期待感、アーティストのメッセージやバックボーンへの共感・リスペクトなどが要因となり、若者を中心にHIP HOP人気が高まっているようです。
LINE MUSICが行った、10代のユーザーを対象としたHIPHOP・ラップに関する調査では、10代の約9割が、HIPHOP・ラップを「好き」と回答しており、好きなラッパーの1位は『韻マン』でした。
https://markezine.jp/article/detail/42271
大型フェスも開催!動員規模が拡大中
2022年からは大型のHIP HOPイベント『THE HOPE』が規模を拡大しながら毎年開催され、2024年には『BAD HOP』の東京ドーム公演が完売するなどライブ動員も盛り上がりを見せています。
HIP HOPフェスにはスポーツメーカーやアルコール飲料メーカーなどが協賛し、若者文化との相互作用を図りながら、ブランドのメッセージを融合させてアプローチしています。
増えつづけるダンスの競技人口
中学校の保健体育の授業でダンスが必修化されたことも大きく影響し、国内の推計ダンス競技人口は2015年時点で約600万人に到達し、今後も増加すると予想されています。
https://sports-for-social.com/column/dance/
2021年に日本発世界初のプロダンスリーグ『Dリーグ』が誕生したり、2024年のパリ五輪では新競技としてダンスの『ブレイキン』が正式種目に採択されるなど、ダンス文化が一層注目を集めるようになっています。
『Dリーグ』にスポンサードしている企業は、「若い世代の夢に向かってチャレンジする精神を応援したい」という想いや、ダンスが持つ「異なる文化や人々の相互理解の促進」、「健康増進への貢献」といった効果に共感し、支援を行っているようです。
「ストリートカルチャー」 セグメントの活用例
【ファッション、スポーツ用品】
- ストリートファッションブランド、スポーツアパレルブランド
- スポーツグッズ、スポーツウェア、ダンス用品
【エンターテインメント】
- 音楽配信サービスや、映像配信プラットフォーム
【アプリケーション、機材、ソフトウェア】
- 音楽制作アプリ・ソフトウェア
- ビデオ制作・編集アプリ
- DJ・音楽パフォーマンス機材、マイク、スピーカー
【フィットネス、スクール】
- フィットネススタジオのダンス
- ダンススタジオやダンスレッスン
- 音楽レッスン
【コスメ】
- アーティストプロデュースのコスメブランド
- ステージメイク
【食品・飲料】
- エナジーバー、エナジードリンク
- お酒
【自治体】
- スケートパークなどアーバンスポーツ施設
「PIA Segments」にはこの他にも、多岐に渡るセグメントを用意しており、各種カスタマイズが可能です。詳しくは資料をダウンロードいただき、ご覧ください。
浅野 裕子
ぴあに入社してから、チケット情報の登録や提携コンビニの渉外担当、ぴあポイントサービスの立ち上げ、ぴあプレミアム会員のエンゲージメント向上の各種企画の実施、ぴあ総研での市場・ユーザー調査等、幅広い業務を経験。現在は、セグメント開発や、ユーザー分析、レポートや広告メニューの開発、マーケットリサーチ等に取り組んでいる。音楽フェス、来日ライブに頻繁に参戦していたが、徐々に追いかける対象がアートに変化。全国各地のアートフェスを楽しみにしている。