【開発者が解説】「ナイトタイムエコノミー」 セグメントの活用ポイント アフターコロナ×夜時間の提案にオススメ
こんにちは。ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社で主に商品開発やユーザー分析を担当している浅野です。
2023.7-9月「PIA Segments」にて、新しく「ナイトタイムエコノミー」 セグメントをリリースしました。
チケットぴあに蓄積されている公演情報データを活用し、夜間に行われる公演・イベントのチケットを購入、または購入意向の高い国内オーディエンスをセグメント化しています。
会場へ向かう道のりや、イベント参加後の帰宅途中に、気分が高揚した状態で、夜間帯に街中で消費活動を行うことが想定されるほか、夜の外出に抵抗がなく、自由時間を夜間のアクティビティに使うことができるオーディエンスです。
世の中がアフターコロナに転換する中で、コロナ禍で自制していた活動・アクティビティへの参加意欲の増大が予想され、「新たな夜時間の過ごし方」を試す兆しが高まる中、さまざまな業種・キャンペーンで活用できるセグメントです。
今回は、私が開発を担当した「ナイトタイムエコノミー」セグメントの設計、活用ポイントについて紹介します。
夜間の消費ポテンシャルの高さ
「ナイトタイムエコノミー」と聞くと、訪日観光客向けの夜の消費活動や娯楽のことであると思われがちですが、夜間のアクティビティが充実し、楽しめる環境が整備されることで、居住者にも多様な夜の楽しみ方が提供され、新たな消費とまちの活性化につながると考えられています。
実際に、様々な自治体で、ナイトタイムエコノミー推進支援・助成の取り組みが実施されています。
今回設計したセグメントは、夜間に開催される催しや集まり、遊び、学び、アクティビティへの積極的な参加が見込まれ、夜間の消費ポテンシャルが高いため「ナイトタイムエコノミー」セグメントと命名しています。
夜間の楽しみ方を拡充し、夜ならではの消費活動や魅力創出をすることで、文化・経済の両面でまちが活性化することが期待されており、官民連携の各種取り組みが推進されています。
新たな消費を促すポテンシャルが高く、拡充の余地があると言われています。
訪日観光客・国内観光客による消費に留まらず、夜間に新たに居住者間の交流やつながりの強化・発展により、まちの活性化やカルチャーの醸成が期待されています。
アフターコロナにおける、自分らしい夜の過ごし方とは?
多くの人にとって、夜は日中の役割や慌ただしさから解放され、自分らしく過ごせる時間でしょう。
今日を良い一日として締めくくり、明日への活力をうみだす、貴重な時間です。
また、昼間の肩書から離れ、多様な人たちと交流し、新しい文化にも触れられる時間でもあります。
コロナ禍の行動制限や働き方の変化などで、「自宅での充実した夜の過ごし方」のバリエーションは増えましたが、アフターコロナで活動の選択肢が拡大する中、「自分らしい豊かな夜の過ごし方」の再構築の動きが加速しそうです。
日本インフォメーション株式会社が2023年4月に行った「コロナに対する意識・行動調査」によると、今後やりたいこと・頻度が増えていくと思うことの上位には旅行や、外食・飲み会、レジャーが並んでいますし、エステやヨガ、ジムなどの美容・健康系の活動にも積極性を感じます。
今後やりたいこと・頻度が増えていくと思うこと
「ナイトタイムエコノミー」 セグメントの活用例
旅行・レジャー、自治体
- 夜の賑わいイベント、祭り・花火・ライトアップ、ナイトツアー、ナイトアクティビティなど
商業施設・アミューズメント施設
- 夜景、レイトショー、カラオケ、ネットカフェ、スパ・銭湯など
スクール・フィットネス
- 仕事帰りに楽しめる各種習い事、フィットネス
美容・リラクゼーション
- 仕事帰りに施術可能な店舗
- 脱マスク生活に向けた自分メンテナンス
ファッション・コスメ
- 外出用のファッション、メイク
- 脱マスク生活に向けたお手入れ・メイクアップ
食品・飲料・医薬品
- 健康サポート商品(食べすぎ・飲みすぎ・寝不足など)
予約サービス
- グルメ、旅行、宿泊、美容・リラクゼーション
「PIA Segments」にはこの他にも、多岐に渡るセグメントを用意しており、各種カスタマイズが可能です。詳しくは資料をダウンロードいただき、ご覧ください。
浅野 裕子
ぴあに入社してから、チケット情報の登録や提携コンビニの渉外担当、ぴあポイントサービスの立ち上げ、ぴあプレミアム会員のエンゲージメント向上の各種企画の実施、ぴあ総研での市場・ユーザー調査等、幅広い業務を経験。現在は、セグメント開発や、ユーザー分析、レポートや広告メニューの開発、マーケットリサーチ等に取り組んでいる。音楽フェス、来日ライブに頻繁に参戦していたが、徐々に追いかける対象がアートに変化。全国各地のアートフェスを楽しみにしている。