【熱気×マーケティング】「国際スポーツ大会」セグメントの特徴と活用方法&大会日程まとめ
こんにちは。ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社で主に商品開発やユーザー分析を担当している浅野です。
今回は、私が開発を担当した「国際スポーツ大会」セグメントの特徴や活用方法を紹介します。
2022年11月にはサッカーW杯、2023年にはワールド・ベースボール・クラシック、ラグビーW杯、バスケットボールW杯と、大型の「国際スポーツ大会」が予定されています。
ユーザーの熱狂タイミングを狙ったアプローチに是非「国際スポーツ大会」セグメントをご活用下さい。
大会前後の熱狂・盛り上がり
W杯など大型のスポーツイベントの開幕が近づくと、親善試合などで日本代表戦選手の活躍を目にする機会が増え、大会に向けての盛り上がりが醸成されます。
大会が開幕するとすぐに、そのスポーツに強い興味関心を持つユーザーが続々と生まれ、閉幕後も熱は冷めやらず、関心は国内リーグへと向かいます。
ラグビーワールドカップ2019日本大会閉幕後のジャパンラグビートップリーグの初日(全8試合)は、昨シーズンに比べて3万人以上の増員となったそうです。
「国際スポーツ大会」の会期中だけでなく、関連イベント付近や、国内リーグ戦も含めて、大会や競技に熱を持ったオーディエンスにアプローチできるのが、「国際スポーツ大会」セグメントの特徴です。
大会を盛り上げる5タイプの非コアファン
元々の競技ファン(=コアファン)以外にどのようなユーザーが「国際スポーツ大会」を盛り上げているのでしょうか?
興味深い調査結果があるので紹介させて下さい。
「ラグビーワールドカップ2019日本大会のチケット購入者」についての分析レポートによると、チケット購入者のうち、定期的にラグビーを観戦しているコアファンが25%、非コアファンが75%となっています。
レポートでは、非コアファンをデータの近似性によって5つのタイプに分類しています。
これらのタイプを簡単にプロファイルしてみました。
応援そのものをエンターテインメントとして楽しんだ人々
【プロファイル】
スポーツの種目を問わず、日本代表戦であれば強い興味関心を持つユーザーと言えそうです。
②スポーツ愛好型:17%
RWC 2019を機にラグビーにも魅力を見いだしたスポーツ好きの人々
【プロファイル】
特定のスポーツを定点観測している、またはスポーツ全般を好んでいるユーザーと言えそうです。
③ワールドカップ堪能型:7%
今大会を存分に楽しみRWC 2019ブームを牽引した人々。観戦動機は「感動や興奮を周りの人と共有したい」。コアファン顔負けの長い時間を観戦に費やした。
【プロファイル】
対象はスポーツに限らず、「感動・興奮」を共有できるコンテンツに突如ハマり、周りに伝播させるユーザーと言えそうです。
④ソーシャル交流型:17%
RWC 2019の話題を振りまきながら盛り上がった人々
観戦動機は「大会を話題として会話や交流を楽しみたい」、「今大会は話題性がありコミュニケーションに必要だと思った」。
【プロファイル】
話題性のあるものを常に追いかけるミーハーなユーザーと言えそうです。
残りの29%は興味関心は薄いが周囲からの影響を受けてスタジアムに足を運んだ⑤「トレンドフォロワー型」でした。
このように、「大会で盛り上がった人」には様々なタイプがあることが分かります。
「にわかファン」と呼ばれることも多い非コアファンですが、一括りにせず、違いを捉えた上でマーケティング試作につなげたいですね。
レポートの詳細は下記からご覧いただけます。
ラグビーワールドカップ2019™日本大会 大会成果分析レポート
盛り上がりはいつ?主要「国際スポーツ大会」日程まとめ
2022年11月〜2023年に開催される、主な「国際スポーツ大会」の日程の一部をまとめました。
<サッカー>
2022 FIFAワールドカップ(開催国 カタール)
2022年11月20日~12月18日
<野球>
ワールド・ベースボール・クラシック(開催国 日本・アメリカ・台湾)
2023年3月8日~3月21日
<バスケットボール>
FIBAバスケットボールワールドカップ2023(開催国 フィリピン・インドネシア・日本)
2023年 8 月25日~ 9 月10日
<ラグビー>
ラグビーワールドカップ 2023(開催国 フランス)
2023年9月8日~10月28日
「国際スポーツ大会」セグメントの活用方法
- 自宅観戦環境に関する設備
- 自宅観戦時の飲食関連
- ユニフォームやタオルなど応援グッズ
- パブリックビューイングなど関連イベントの告知
- 動画配信サービス
- スポーツスクール
- 関連書籍
- 旅行、交通、ホテルなど
「国際スポーツ大会」セグメントは、日本または海外で開催される国際競技大会や関連イベントについて、チケットを購入している、または購入意欲の高いオーディエンスです。大会や関連イベントの開催時期に応じて、オーディエンス設計を随時最適化するTailoredセグメントとなります。
「PIA Segments」にはこの他にも、多岐に渡るセグメントを用意しており、各種カスタマイズが可能です。詳しくは資料をダウンロードいただき、ご覧下さい。
浅野 裕子
ぴあに入社してから、チケット情報の登録や提携コンビニの渉外担当、ぴあポイントサービスの立ち上げ、ぴあプレミアム会員のエンゲージメント向上の各種企画の実施、ぴあ総研での市場・ユーザー調査等、幅広い業務を経験。現在は、セグメント開発や、ユーザー分析、レポートや広告メニューの開発、マーケットリサーチ等に取り組んでいる。音楽フェス、来日ライブに頻繁に参戦していたが、徐々に追いかける対象がアートに変化。全国各地のアートフェスを楽しみにしている。