【設計者が解説】なぜ課金する?若者人気拡大中の「VTuber・バーチャルアイドル」の押さえておきたいポイントと、セグメント活用方法
こんにちは。ぴあデジタルメディアサービス事業局で主に商品開発やユーザー分析などを担当している浅野です。
今回は、私が開発を担当した「VTuber・バーチャルアイドル」セグメントの特徴や活用方法を紹介します。
全国ツアーやアリーナ公演も開催!
今回リリースしました「VTuber・バーチャルアイドルセグメント」は、ライブやイベントに出演経験のあるVTuber/バーチャルシンガー/バーチャルアイドルのリアルイベントやオンラインライブ・イベントのチケットを購入している、または購入意向の高いオーディエンスです。
2021年10-12月「PIA Segments」のUpward新セグメントとしてリリースしました。
VTuber・バーチャルアイドルのライブイベントは、人気コンテンツとして成長しており、全国ツアーやアリーナ規模での公演が開催されています。
CGキャラクターが歌に合わせて踊り、ステージを駆け巡り、トークで盛り上げる。キャラクターの世界観とシンクロした舞台演出も絡み合い没入感が生まれ、観客はその場・その時だけの特別な一体感を楽しんでいます。
課金で深まるコンテンツとファンの関係性
VTuberとは、YouTubeなどのオンライン空間上で、動画投稿や配信といった活動を、2D/3Dのキャラクターを通して行うクリエイターの総称です。
「ユーザーローカル VTuberランキング」(2021年10月19日発表)によると、VTuberの総数は16,000人を超え、ファン数TOP1のガウル・グラは349万人のファンを抱えています。
生配信を頻繁に行っており、「スーパーチャット」(YouTubeの生配信において視聴者が課金することでコメントを目立たせる機能)の獲得金額世界ランキングではVTuberが上位を独占しています。
人気VTuberであっても、ユーザーのコメントにリアクションをしたり、名前を読み上げたりと、丁寧に対応するため、スパチャを多く獲得しているようです。
3D化や新衣装作成のためのクラウドファンディングを募るケースもあり、高額なリターンを行うことでファンは関係を急速に強化することも可能です。
二次創作に積極的
課金による応援・コミュニケーションの獲得以外に特徴的なのが、応援するVTuberの人気を広げるための活動への積極性です。
VTuberが所属する事務所では独自のガイドラインを設けて、所属タレントのコンテンツの二次創作を奨励していることもあり、VTuberファンは、ファンアートや切り抜き動画の作成、VTuberが投稿した動画の翻訳などを行っています。
若者流行調査でのランキングも上昇中!
人気VTuberが数多く所属する「ホロライブ」「にじさんじ」が公表している視聴者の年齢層は、いづれも18歳~24歳が約45%、25歳~34歳が約30%と、若者が中心となっています。
また、LINEリサーチの最新の若者調査(2021年9月)では、「バーチャルYouTuber/VTuber」が18位にランクインしており、前回の2021年6月の調査時より12位も順位が上昇しています。
同調査の17位には「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」といった、バーチャルシンガー関連のゲームアプリもランクインしており、VTuberやバーチャルシンガー・アイドルが、若年層の中で共通の話題として広がっていることを実感できます。
「VTuber・バーチャルアイドル」セグメントの活用方法
- 応援、支援の気持ちを形にする
→ クリエイター支援サービス、クラウドファンディング、寄付、ふるさと納税など
- ファンアートや切り抜き動画の作成
→ 制作用の機材・ソフトウェア、講座など
- キャラクター、アバターとのコミュニケーションに抵抗がない
→ ソーシャルVRサービス(メタバース)、バーチャル講師によるオンライン講座など
- バーチャルリアリティへの参加意欲の高さ
→ VRゴーグルなどのVR機器
- 動画視聴時の没入感をサポート
→ モニター等の映像機器、ヘッドフォン・ステレオ等の音響機器、インターネット回線の見直しなど
「PIA Segments」にはこの他にも、多岐に渡るセグメントを用意しており、各種カスタマイズが可能です。詳しくは資料をダウンロードいただき、ご覧ください。
浅野 裕子
ぴあに入社してから、チケット情報の登録や提携コンビニの渉外担当、ぴあポイントサービスの立ち上げ、ぴあプレミアム会員のエンゲージメント向上の各種企画の実施、ぴあ総研での市場・ユーザー調査等、幅広い業務を経験。現在は、セグメント開発や、ユーザー分析、レポートや広告メニューの開発、マーケットリサーチ等に取り組んでいる。音楽フェス、来日ライブに頻繁に参戦していたが、徐々に追いかける対象がアートに変化。全国各地のアートフェスを楽しみにしている。