【開発者が解説】「没入型体験イベント」セグメントの活用ポイント
こんにちは。ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社で主に商品開発やユーザー分析を担当している浅野です。
2026.1-3月「PIA Segments」にて、新しく「没入型体験イベント」 セグメントをリリースしました。
「没入型体験イベント」セグメントは、謎解き・脱出ゲーム、没入型アート展、イマーシブシアターなど、参加や選択といったアクションを伴うイベントのチケットを購入、または購入意向の高いオーディエンスをセグメント化したものです。
彼らは単にイベントを「観る」だけではありません。「日常から離れた世界に入り込みたい」「時間と心をかけてディープに楽しみたい」という、願望を持つオーディエンスです。
今回、私が開発を担当したこの新セグメントの設計背景と、ビジネスでの具体的な活用ポイントについてご紹介します。
「観る」から「入り込む」へ。没入型体験の魅力

近年、脱出ゲームや謎解きゲームの市場拡大や、デジタルアートミュージアム、ハイブランドによる体験型ポップアップなど、「没入」をテーマにした体験が形を変えながら広がりを見せています。
このセグメントが定義する「没入型体験イベント」とは、視覚や聴覚だけでなく、触覚や身体的な移動を含めた五感を刺激し、現実と非日常の境界を曖昧にする体験のことです。
最大の特徴は「インタラクティブ性」にあります。 一方的にストーリーを眺めるのではなく、参加者のアクション(介入)によって体験の質や物語が変化する。この「自分が関わることで何かが変わる」という感覚が、深い没入感と、強い記憶定着を生み出します。
オーディエンスの6つの特徴

「没入型体験イベント」セグメントのユーザー特徴をひも解くと、以下のような特徴が浮かび上がってきました。
- 日常から離れた世界に身を置く時間を求めている
- 五感を解放する体験を求めている
- 物語や世界観に入り込むことに憧れる
- 未知の体験や新しい表現への抵抗が少ない
- 世界観や物語性に共感して消費を行う
- 一度夢中になると、深く長く楽しむ傾向がある
「未知への抵抗が少ない」と「深く長く楽しむ」という点からは、新しいサービスや商品に対するハードルが低く、かつ一度ファンになるとLTVが高くなりやすい、「消費者が主体的に関与できる」商材に親和性が高い層だと言えます。
「没入型体験イベント」セグメントの活用例
このセグメントは「情緒的価値」や「世界観」を切り口にすることで、あらゆる業界で活用可能です。
メーカー・小売り・飲食店・IPホルダー
- 没入型ポップアップストアや体験型フラッグシップストア
- コンセプトカフェ / コラボカフェ
旅行・観光
- ロマンタジー旅 、ミステリーツアー、衣装で撮影プラン
エンタメ・興行
- 舞台裏ツアー、トークショーや解説付きチケット
- 映画・ドラマ・アニメ・ゲーム・小説
物語への入口や、考察への参加を誘う
ゲーム・デジタルコンテンツ
- 位置情報ゲーム 、ARG(代替現実ゲーム)、オープンワールドRPG 、VRゲーム
自治体・交通・商業施設
- 周遊型謎解きイベント、観光列車
- 館内周遊ミステリー・脱出ゲーム
クラウドファンディング
- 開発支援プロジェクト
住宅・不動産・インテリア
- コンセプト賃貸、リノベーション
「ガレージハウス」「防音ゲーミングマンション」「猫と暮らすための家」など、機能性よりも特定の「ライフスタイル(世界観)」に特化した住居の提案。 - シアタールーム 、ホームプロジェクター
アルコール・嗜好品
- 隠れ家バー 、会員制クラブ
- 蒸留所ツアー、ブレンディング体験
「PIA Segments」にはこの他にも、多岐に渡るセグメントを用意しており、各種カスタマイズが可能です。詳しくは資料をダウンロードいただき、ご覧ください。
浅野 裕子
ぴあに入社してから、チケット情報の登録や提携コンビニの渉外担当、ぴあポイントサービスの立ち上げ、ぴあプレミアム会員のエンゲージメント向上の各種企画の実施、ぴあ総研での市場・ユーザー調査等、幅広い業務を経験。現在は、セグメント開発や、ユーザー分析、レポートや広告メニューの開発、マーケットリサーチ等に取り組んでいる。音楽フェス、来日ライブに頻繁に参戦していたが、徐々に追いかける対象がアートに変化。全国各地のアートフェスを楽しみにしている。





