【開発者が解説】「日本の伝統文化」 セグメントの活用ポイント
こんにちは。ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社で主に商品開発やユーザー分析を担当している浅野です。
2025.10-12月「PIA Segments」にて、新しく「日本の伝統文化」 セグメントをリリースしました。
「日本の伝統文化」セグメントは、歌舞伎・能・狂言、文楽、落語、雅楽、日本美術、相撲などのチケットを購入している、または購入意欲の高いオーディエンスをセグメント化したものです。
歴史や伝統、文化の継承、日本の美意識や精神性への敬意を持ち、質の高い体験と精神的豊かさを求めるオーディエンスです。
今回、私が開発を担当した「日本文化伝統文化」セグメントの設計、活用ポイントについて紹介します。
様々な側面から注目される日本の伝統文化
近年、日本の伝統文化が様々な分野で同時多発的に再評価される現象が起きています。
サステナビリティ分野では、SDGs時代において「もったいない」精神や金継ぎ、藍染などの環境配慮型伝統技術が国際的に注目されています。
循環型社会のお手本として、日本文化の持続可能な価値観が見直されているのです。
ウェルビーイング分野では、ポストコロナの「心の豊かさ」追求により、禅・茶道・書道の瞑想的効果への関心が高まっています。
マインドフルネスブームの中で日本の伝統文化が評価されているようです。
地域創生分野では、文化庁の「日本遺産」認定効果もあり、「文化財ツーリズム」の拡大により、地方の伝統工芸・民俗芸能への注目度が上昇しています。
日本文化への潜在的な関心
エンターテインメント分野では、2025年6月に公開された映画『国宝』の記録的大ヒットにより、歌舞伎への関心が急速に高まっています。
3時間近い上映時間にも関わらず、歌舞伎をテーマにした作品が幅広い世代から支持を集めたことは、現代における日本文化への潜在的な関心の高さを証明する出来事といえるでしょう。
「日本の伝統文化」セグメントの活用例
【旅行・宿泊業界】
- 老舗旅館、料亭での特別な食事体験
- 伝統工芸や茶道や華道の体験ツアー
- 文化財巡り、庭園鑑賞ツアー
- リトリート体験
【飲食業界】
- 懐石料理、精進料理
- 老舗の和菓子
- 日本酒
【百貨店・EC】
- 伝統あるラグジュアリーブランド
- 伝統工芸品、陶磁器、漆器
- 和装・着物
【カルチャー・スクール】
- ヨガ、座禅、文化講座、茶道・華道・書道など
【金融・保険業界】
- 寄付信託
- 着物・美術品専用保険
【ふるさと納税・クラウドファンディング】
- 伝統工芸、文化財、民俗芸能、郷土料理に関連した商品やプロジェクト
【不動産・住宅業界】
- 古民家物件、リフォーム
企業様のサスティナビリティな取り組みや商品の訴求にもご活用いただけます。
「PIA Segments」にはこの他にも、多岐に渡るセグメントを用意しており、各種カスタマイズが可能です。詳しくは資料をダウンロードいただき、ご覧ください。

浅野 裕子
ぴあに入社してから、チケット情報の登録や提携コンビニの渉外担当、ぴあポイントサービスの立ち上げ、ぴあプレミアム会員のエンゲージメント向上の各種企画の実施、ぴあ総研での市場・ユーザー調査等、幅広い業務を経験。現在は、セグメント開発や、ユーザー分析、レポートや広告メニューの開発、マーケットリサーチ等に取り組んでいる。音楽フェス、来日ライブに頻繁に参戦していたが、徐々に追いかける対象がアートに変化。全国各地のアートフェスを楽しみにしている。