“より多くの人に読んでもらう”ために!「タイトルの付け方」グルメニュース記事編

こんにちは。ぴあ株式会社デジタル・メディアサービス事業局所属 ウレぴあ総研編集部の篠崎です。

サイトの中では「うまいめし」「うまい肉」「うまいパン」といったグルメジャンルのコンテンツを主に担当しています。

日々記事を制作・配信するなかで、特に気をつけていることのひとつが「記事タイトル」です。

記事タイトルは、読者にとって記事の中身を読む前のいちばん最初に触れるものです。

どんなにいい記事を作っても、タイトルで興味をもってもらえなければ、肝心の記事を読んでもらうことはできません。

私も日々タイトル付けには悩む事が多く、1つの記事のタイトルに時間をかけることもしばしば。

今回は日々グルメニュース記事を配信する上で気をつけている「タイトルの付け方」のポイントをまとめました。

ポイント1.記事の事実に即しているか

当たり前すぎるだろう!と思われる方も多いかと思います…。しかし、だからこそ大事な点です。

読者の興味を引くために“煽り”の要素を入れることはありますが、あくまで表現上のあしらいにとどめる必要があります。

事実を超えて大げさに盛ったり、厳密には正しいとしても明らかに誤解を招くような表現は適当ではありません。

ポイント2.「引きとなるトピック」を決める


グルメニュース記事の場合、新メニューの情報や、新店舗の情報などをもとに記事を作成することがあります。
その際、取材したニュースソースの中に、複数のトピックが存在することが少なくありません。

例えば、「ファミリーレストラン◯◯◯◯の夏の新メニュー販売開始」というソースで、登場する新メニューが、スタミナ焼肉丼、茶そば、かき氷と複数だった場合。

このソースを記事化する場合、どのトピックをタイトルで取り上げるか?の判断は、とても重要です。

ポイントは、そのソースの中でいちばん伝えたいのはどこか? その次に伝えたいのは? その次は…と、「引きとなるトピック」の優先順位を決めていくこと

「より多くの人に読んでもらえそう=引きとなるトピック」を抽出し、それに沿ってタイトルを考えていきます。

ここで気をつけたいのが、記事をどんな切り口にしたいか・誰に読んでもらいたいかという点です。
これは記事を発表する媒体やターゲットによって変わってきます。

先述の例に沿ってみていくと、下記のように複数のタイトルの方向性が考えられます。

ここから最適なアプローチを決めていきます。

・取り上げるファミレスに知名度があるので、「店名」を引きにする
・ニュースとして季節性を出したいので、「夏の新メニュー」を引きにする
・ガッツリグルメ好きな男性に向けたいので、「スタミナ焼肉丼」を引きにする
・グルメ通な読者に向けたいので、「本格手打ち茶そば」を引きにする
・スイーツ好き女性に向けたいので、「カラフルかき氷」を引きにする

ちなみに、この段階で取り上げるべきトピックが見つかりにくい場合、そもそもの記事や企画内容に課題がある場合が多いです。(内容がぼんやり散漫としている、何を伝えたいのかわからない、等)

記事内容がふさわしい内容かをチェックする意味でも大事なプロセスです。

ポイント3.タイトルの基本形を組み立てていく

「引きとなるトピック」を決めたら、いよいよタイトルに落とし込んでいきます。

しかし、入れたいトピックをただ羅列しても、ユーザーは目に留めてはくれません。

ユーザーがより視認しやすいかたちに整える必要があります。

また、タイトルの文字量は媒体によっても様々ですが、ウレぴあ総研のグルメニュース記事では、必要な情報を入れられる量・視認しやすさなどを加味し、基本的には「2センテンス・40文字以内」をひとつの目安にしています。

今回は先述の例に沿って、「スイーツ好きの女性層」に向けたタイトルを考えてみましょう。

先ほど決めたトピックの優先順位に沿って、タイトルの前半からより入れたいトピックをざっくり並べていきます。

タイトル例カラフルかき氷に注目。◯◯◯◯に夏の新メニュー登場

ポイント4.媒体&ネタの特性に合わせた表現にする

グルメニュース記事のタイトルは、新聞の1面の見出しのように固く作っても、誰も読んでくれません。

基本的には、ポジティブで明るく、食べてみたくなるような雰囲気をもったタイトルを心がけています。

今回は「カラフルかき氷」の特徴をより強調し、下記のように仕上げてみました。

完成タイトル例七色の【カラフルかき氷】がひんやり可愛い♪「◯◯◯◯」“夏の新メニュー”に注目!

 

今回はグルメニュース記事のタイトル付けで気を付けていることをまとめました。
記事のタイトルを考えることは、その記事にどんなトピックがあって、それを誰に伝えたいのかを、改めて考える作業でもあります。

WEB媒体での記事である上、その時々のネットトレンドを意識することも必要です。
私も常に試行錯誤しながら、日々タイトルに向き合っています。

他ジャンルのコンテンツや、あるいはプレスリリースなどを制作する際にも、なにか活かせるポイントがあれば幸いです。