こんにちは。ぴあ株式会社・編集企画推進部の篠崎です。
今回は日々のメディア運営における、「レコメンド分析による、サイト内部回遊の最適化施策」について、ご紹介します。
「編集×データ」の掛け合わせで、精度の高いサイト運営を目指す
「ウレぴあ総研」では、すべての編集者が記事のパフォーマンスやKPIを可視化するツール(以下、PIA DMP インサイト)を日々利用。コンテンツ制作において、データドリブンを実践・活用しています。
編集業務とデータ分析を分担して行うのではなく、「数値に基づくユーザー動向」と「編集者目線でのアイデア」を掛け合わせることによって、より精度の高いサイト運営を目指しています。
接するデータの種類は様々です。PV・UUといった数値はもちろん、検索や外部配信先などの流入元データ、ユーザーをセグメント化した行動分析など、多岐にわたります。
参考記事
今回はその中から「サイト内部回遊の最適化」に関して、私が主に担当するグルメジャンルでの事例をもとにご紹介します。
内部回遊を促す「PIA DMP レコメンド」の分析~活用
サイト運営において、内部回遊の最適化は大きな課題です。
「ウレぴあ総研」では内部回遊促進を目的に、トップページをはじめサイト全体に「PIA DMPレコメンド」を採用しています。
参考記事 「DMPを活用した、サイトへのレコメンド導入事例と成果[1][2]」
全ユーザー均一のコンテンツ表示ではなく、訪れたユーザーに最適化なコンテンツを提示する仕組みを構築しています。
レコメンド枠のパフォーマンスは、「PIA DMP インサイト」で可視化。ジャンルや著者、プレイスメント別(掲載場所別)など複数軸で効果を計ります。
ジャンル別に数値を見ていくと、スーパーやコンビニ、自炊など、おうちでのグルメシーンを想定した「ウチごはん」ジャンルのパフォーマンスが良いことが分かります。
また、「記事 最終ページ」「フォトギャラリー 下」「サイト/メディアTOP」といったプレイスメント別に見ていくと、グルメの中でもフライドチキンブランドの記事や、大手スーパーマーケットの肉商品の紹介記事といった「うまい肉」ジャンルのコンテンツが、特にフォトギャラリーページに設置したレコメンド枠での効果が非常に高いことが分かります。
効果が高いコンテンツについては、さらに回遊を高めるために、より回遊しやすい誘導を組み込むといった記事構成の見直し・修正や、親和性の高いコンテンツへの関連付け・連携など、メンテナンスを実施。また、なかなか回遊が促されない課題のあるコンテンツの洗い出しも行います。
さらに、洗い出した数値を外部流入元ユーザー等のセグメントでフィルタリングすることで、特定ユーザーの回遊パターンを分析。外部サイトへの配信の最適化にも役立てています。
レコメンドの効果をもとに、新たな企画コンテンツのアイデアを立案することも多くあります。日々コンテンツを制作している編集者自身が数値を見ていくことで、より主体性を持ってデータを活用していくモチベーションにつなげています。
「データ」はメディアにとって大切な財産
編集者にとって、日々のメディア運営は記事の制作~公開で終わりではありません。コンテンツにまつわるさまざまなデータは、自分たちが提案したコンテンツがユーザーにどう受け取ってもらえたか、そしてさらに楽しんでもらうために何が必要かを読み解くヒントになる、大切な財産です。今後もより最適なかたちでコンテンツをお届けできるよう、さまざまな施策を行っていきます。
篠崎 聡
雑誌「ぴあ」編集部を経て、WEB「ウレぴあ総研」の運営に参加。現在は「うまいめし」「うまい肉」等のグルメジャンルを中心に、サイトのコンテンツディレクション、データ分析などを担当。広告案件では、企画~コンテンツ作成に加え、データドリブン視点×編集者目線に基づく分析レポーティングを担当。