こんにちは。ぴあ株式会社デジタル・メディアサービス事業局所属・ウレぴあ総研統括編集長の後藤です。
編集・タイアップ記事、プレスリリースに関わる人たちにとっては、どんな記事構成が最後まで読者の興味を引き、信頼を獲得し、ユーザーの心を掴むのか日々気にされている方も多いかと思います。
今回はウレぴあ総研編集部で実践している、読者がすぐに逃げないための注意点と具体的な改善例について、NGパターンを挙げながら、紹介していきたいと思います。
※各改善例は実際の記事をサンプルにして解説したものです。
NGパターン1. 冒頭のサマリー文が何を伝えたいのかよくわからない
記事例
サマリーとは、この記事がどんな内容なのかをわかりやすく伝える冒頭文です。記事の企画趣旨のようなものです。
NG例
東映太秦映画村でコラボイベント『鬼滅の刃 京ノ御仕事弐』が開催中。
改善例
東映太秦映画村でコラボイベント『鬼滅の刃 京ノ御仕事弐』が開催中。 ここだけの描き下ろしイラストや劇中再現セットも登場。オリジナルグッズは通販が可能です。等身大パネルと並んで写真を取ろう! 京都駅から東映太秦映画村への交通手段、さらに映画村から嵐山駅への行き方もご紹介します。
NG例はイベント開催の事実しか述べられておらず、その先にどんなことが書かれているのかがわかりません。
改善例にあるように、この記事がイベントのどの部分に着目して書かれているのか、150Wぐらいの短めの文章でしっかりと述べられているのが、ユーザー的、SEO的にも望ましいです。
NGパターン2.タイトルと写真、見出しと写真がかみ合っていない
記事例
こちらはユニクロの商品の中から、目線になる二の腕をカバーして、細見えするTシャツを気になる3商品を厳選して紹介。サイズ感や着心地などをり伝えるレビュー記事です。
NG例
Tシャツ着用写真ではありますが、タイトルにある、「二の腕がほっそり」見える気がしないのと、着ている人の姿をきっちり見せられることで、逆にイメージが確立してしまい、ユーザーが自分ごととして考えにくくなってしまうということもあります。
この場合は写真を見ただけで、ユーザーが満足してしまい、本文に進むまないことがよくあります。
改善例
タイトルにある「3着レビュー」という言葉を活かし、紹介する3商品の写真をメインにしました。これだけでは着用イメージがわからないので、次の展開が気になります。
ユーザーは忙しい人が多く、一瞬でこの記事は自分が求めているものが書かれているのか判断されます。 そんなときに大事なのは、タイトル、サマリー、写真から次への誘導です。
冒頭で何に着目して記事が書かれているか、写真とともにしっかりと明示することで、まずは読者とのエンゲージメントを高めていってください。
NGパターン3.2ページ以上の長文の場合に次ページ誘導がうまく働いていない
長い文章を掲載するとき、2ページ以上に分割する場合は、読み手に対してストーリー立てて紹介することが多いかと思います。
長い文章ほど意識したいのは、次ページへの誘導文言になります。
記事例
NG例
どんなミルがあるのか、漠然としてしまって、すでに前段のミルで満足している人はここで離脱しやすいです。
改善例
具体的に、ユーザーにとってまだお得な情報があるように文言を具現化することで、次ページの誘導につながりやすいです。
離脱が低く、読了率が高い記事は質の高いコンテンツとみなされ、コンテンツの評価や、ユーザーのエンゲージメントも高くなります。
ユーザー評価の高いコンテンツが増えれば、「リピーターが増え、Webサイト全体のアクセス数も伸びて、ブランドイメージ向上などの効果が期待できます。
読了率が高い=ユーザーが求めるコンテンツの記事作りにつながってきますので、できそうなところからぜひ意識してみてはいかがでしょうか?
後藤晴美
「ウレぴあ総研」編集長。女性向けメデイア「ハピママ*」「mimot.」やグルメ関連メディア「うまいめし」「うまい肉」、「ディズニー特集」などのコンテンツディレクションを統括。タイアップ企画やデータ分析など、ユーザーの興味関心を深める施策を数多く手掛ける。